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縁
第4章 嫉妬
「しっかりくわえ込め、ここで稼ぐんだからな」
辰は一突き一突き力を込めて腰を打ちつけ、先端を子宮口に擦りつけて上り詰めていった。
「ハァ、うっ、んっ、んんっ!」
菜摘は小柄な体をしている。
体を大きく揺さぶられ、堪らなくなって辰の腕を掴んだ。
「よーし、いくぞ」
辰は根元まで押し込んで振り絞るように射精した。
張り詰めた棹がドクンッ!と強く脈打って精を放ち、無防備な胎内へ流れ込んでいく。
辰は夢中になって腰を押し付けていたが、恥骨が陰核を摩擦して菜摘を昂らせた。
「は、あっ、んんっ……、ああっ!」
菜摘は初めての絶頂に驚き、体を捩らせて苦悶した。
秘肉が辰の陰茎をギュッと締め付け、辰は心地よい締めつけを味わいながら、最後の一滴まで注ぎ込んだ。
「もうイキやがった、そら、全部呑めよ」
「あぁ……、ハァハァ」
菜摘は快楽に呑まれ、無意識に逞しい背中を抱いていた。
辰は惚けた顔をする菜摘にキスをして、貪るように唇を吸った。
その一方で、絢音は抱き合う2人を見て頭に血が上り、激しく嫉妬していた。
─────
その日から菜摘が共に暮らすようになった。
絢音にとっては最悪な展開だったが、辰は菜摘を好きな時に好きなだけ抱いた。
布団の上とは限らず、衝動に任せてやりたい放題だ。
辰が外出した後、菜摘はちょくちょく絢音に話しかけたが、絢音は返事も返さずに黙っていた。
家事を手伝うと言っても、無視してひとりでやった。
絢音は本当は分かっていた。
菜摘は辰が勝手に部屋に置いているだけで、菜摘のせいじゃない。
それでも、どうしても仲良くしたくなかった。
菜摘の方はというと……絢音に無視されても腹を立てる事はなく、それとなく絢音の手伝いをした。
─────
3人が同居する生活は3日、4日と続き、やがて一週間目となった。
この日の夕方、辰は外出して部屋にはいなかったが、絢音は淡々と料理を作り始めた。
すると、菜摘が来て無言で手伝い始める。
狭い台所に2人で立ち、互いに無言で作業を続ける。
絢音は嫌な顔ひとつせずに手伝いをする菜摘に対し、内心申し訳なく感じ始めていた。
けれど、辰が菜摘を気に入ってしょっちゅう抱くので、それを見たら無性に腹が立つのだった。