この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
第8章 クズの純情
◇◇◇

ちょっとした列車の旅を経て、街へ着いた時には既に日が暮れかかっていた。

駅を出て商店が立ち並ぶ場所へ歩いて行くと、多くの人々が行き交い、広い通りには車までチラホラ走っている。

絢音は華やかな賑わいに目を奪われ、キョロキョロしながら歩いたが、そうするうちに酒場が立ち並ぶ繁華街へやって来た。

すると温泉街と同じように、派手な化粧をした女が所々に立っている。
ただ、行き交う男達は温泉場の炭鉱夫とは違い、見るからに垢抜けた風貌をしていた。
絢音は洒落た出で立ちをした男につい目を奪われていたが、男は女に誘われるままにフラフラと店の中へ入って行く。
そこは……結局同じなんだと思った。

それから、温泉街は店の軒先に提灯をぶら下げてあるが、ここはカラフルなネオンだ。
怪しく光るネオンを珍しそうに見ながら、辰の脇について歩いた。

暫くすると辰は足を止め、古びた扉の前に立った。

絢音はそのまま中に入るのかと思ったが、辰は振り返って小声で念を押した。

「いいか、名前で呼ぶんじゃねぇ、父さんだ、分かったな?」

「はい」









/158ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ