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第1章 終わりと始まり
「はあ?すぐに使えねぇじゃねぇか」

辰は納得しそうになかったが、怒るのも無理はない。
沼田は女衒で、辰はこの温泉街を仕切るヤクザだ。
こういう場所には複数の女衒が出入りするが、この沼田という女衒は、女を辰に差し出す代わりにみかじめ料をただにして貰っていた。

2人は金と女の事でああだこうだと掛け合いになった。
辰がドスのきいた声で怒鳴り、絢音は身を縮めて固まったが、そうするうちにやがて話し合いは決着がついた。
沼田が次にここを訪れた時、生娘を差し出すという事で辰が折れたのだ。
話が纏まると、沼田は馬鹿丁寧に頭を下げてそそくさと立ち去った。

辰は玄関に佇む絢音をじっと見た。
確かに上玉になりそうな顔立ちをしているが、売りに出せる年齢は16だ。
売春宿に下働きに出せばいいのだが、何気なく部屋を見回してふと思った。
部屋は埃まみれで紙くずが散乱している。
このガキが使えるようなら、家事をさせるのも悪くはない。

「おいお前、名前は?」

辰は絢音に問いかけた。

「あ、あの……」

絢音は辰を見て怯え、口ごもってしまった。

「なに怖がってんだよ、お前……、家の事はできるのか?洗濯や掃除だ」




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