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第8章 クズの純情
◇◇◇

夕飯は中居さん数人がかりで、いくつもの膳に乗せて運んできた。

かなりな量のご馳走だ。
絢音は目を丸くして見ていたが、中居さんは料理を全て座卓に並べ終えると、『食べたら膳を廊下に出しておいてください』と言い、隣の座敷に布団を敷いて立ち去った。
肉に魚、野菜、様々な食材が工夫を凝らした調理法で綺麗な器に盛られている。
汁物から小鉢、果物、デザートまで……座卓の上が沢山の料理で色とりどりに彩られた。
絢音はそれらを前に茫然としていたが、辰に言われて箸を持ち、カラフルなご馳走を食べ始めた。
しかし、2人ではとても食べきれる量ではなく、結局残ってしまった。
絢音はつい『勿体ない……』と漏らしたが、辰は『たまには有り余るぐれぇ贅沢をしたってバチは当たらねぇ』と言った。

辰は料理を食べながら酒を飲んでいた。
絢音が酌をしたら照れ臭そうにしていたが、遊郭ですらこんなに楽しく過ごした事はない……という位楽しく感じた。
絢音がこんなにも大きな存在になるとは、辰自身予想外もいいところで、だからこそ照れ臭くて堪らないのである。









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