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縁
第9章 悪い癖
これが百合子の仕事だった。
女好きの辰が、百合子のようないい女を見逃す筈がない。
絢音の家庭教師が終わると、自分も一緒に外に出て下へ降りる。
百合子の腕を引っ張って狭い路地に連れ込むと、壁に向かせて後ろから陰茎を突き入れた。
手っ取り早くやるなら、路地はおあつらえ向きな場所だった。
「ハァ、ハァ、辰……さん、好き」
百合子は辰に惚れていた。
辰の事は前から知っていたが、腕っ節が強く、いつも喧嘩や揉め事をきっちり解決に導く。
絢音の家庭教師になり、辰に抱かれるようになって、好きになってしまったのだ。
「俺はただやりてぇからやる、悪ぃな」
辰は百合子に特別な情は抱いてない。
いい女がいれば手を出すだけの事だ。
肉付きの良い尻を掴んで快楽を貪り、上り詰めていった。
百合子は終わりを感じ取って、尻を突き出した。
「ハァ、構わない……、中に……頂戴」
甘えた声で辰に頼むと、辰は息を乱して答える。
「はっ、はあ、ガキが出来ても、責任とれねぇぞ」
このまま中に出す方が気持ちいいが、嘘をつくつもりはなかった。
「わかってる、お願い」