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女喰い
第6章 弥八郎
その後、五作は屋敷へ戻り、弥八郎は江衛門が来るのを待った。
お美代は火をおこし、とりあえず夕飯の支度を始めた。

五作が用意してくれた材料を使い、江衛門の分を入れて多めに作る事にした。

そうするうちに江衛門がやって来た。
仲間を2人連れているが、仲間は2人がかりで大きな衝立を抱えている。

「衝立、ほんとに持って来たのか? 」

弥八郎は江衛門の後ろで衝立を持つ2人に聞いた。

「ああ、江衛門がどうしても必要だというのでな」

衝立を抱える仲間は呆れ顔で答える。

「しかし……、こんなデカいやつを……、なにもそこまでしなくても大丈夫だろう」

弥八郎も呆れて言った。

「いいや、拙者は腐っても武士だ、万一間違いがあっては、末代までの恥、念には念を入れなければならん」

江衛門は真面目な顔で主張する。





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