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女喰い
第6章 弥八郎
膳も弥八郎が用意している。
生活に必要なものはひと通り揃えてあるのだから、雑用なりなんなり、やろうと思えばいくらでもやれる。
弥八郎は、緊張する暇があったら体でも動かせばいいと思った。

「そうか、わかった……、拙者も家を飛び出して自分の事は自分でやるようになった、やれる事はできるだけ手伝おう」

江衛門は神妙な表情で頷いた。

「で、そりゃいいが、用心棒頼むぜ」

弥八郎はちょっと不安になった。
本来の目的を忘れて貰っては困る。

「ああ、それなら任せろ」

江衛門は剣の腕は確かだ。
それについては自信ありげに答える。

「ま、だったらいい、それじゃお美代ちゃん、俺はひとまず行くが、またちょくちょく来る、俺が言った事を守るんだぞ」

弥八郎はせわしく煮炊きをするお美代に声をかけた。

「あ、はい、わかりました」

お美代は慌てて手を拭い、振り向いて返事を返した。
弥八郎はお美代にひとこと返し、戸口へ向かう。
戸を開けて長屋の外に出たので、お美代は江衛門の後について長屋の外へ出た。

深々と頭を下げて弥八郎を見送り、江衛門と共に再び長屋へ入る。
長屋には他にも人が住んでいるので、たまたま2人を見かけた住人は、お美代を見て首を傾げた。
夫婦にしてはお美代が若すぎる。
ひょっとしたら兄と妹ではないかと、勝手にそう思っていた。






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