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女喰い
第6章 弥八郎
その日から江衛門と共に暮らす日々が始まり、江衛門は初めのうちはやっぱり緊張していたが、夜寝る時は真ん中を衝立で仕切っているので、邪念を抱かずに済んだ。
長屋には共同の厠があるが、風呂は大衆浴場を利用するしかない。
江衛門は、ある程度纏まった金を弥八郎から受け取っている。
長屋へきて数日経ったこの日、お美代を連れて大衆浴場へ出向いた。
着替えの着物は五作が屋敷からこっそり持ち出してきたので、着るものに不自由する事はない。
お美代は江衛門とは並んで歩かず、一歩下がってついて行く。
旗本奴となっていても武士には変わりない。
武士は女と並んで歩くわけにはいかないからだ。
お美代はそんなことはなんとも思っておらず、江衛門がいてくれる事で安心して毎日を過ごす事ができた。
風呂屋に到着したら別々に暖簾をくぐり、湯を浴びてさっぱりしたら、もう一度暖簾をくぐって外に出る。
すると、江衛門が柳の木の下で待っている。
「お待たせしてすみません」
長屋には共同の厠があるが、風呂は大衆浴場を利用するしかない。
江衛門は、ある程度纏まった金を弥八郎から受け取っている。
長屋へきて数日経ったこの日、お美代を連れて大衆浴場へ出向いた。
着替えの着物は五作が屋敷からこっそり持ち出してきたので、着るものに不自由する事はない。
お美代は江衛門とは並んで歩かず、一歩下がってついて行く。
旗本奴となっていても武士には変わりない。
武士は女と並んで歩くわけにはいかないからだ。
お美代はそんなことはなんとも思っておらず、江衛門がいてくれる事で安心して毎日を過ごす事ができた。
風呂屋に到着したら別々に暖簾をくぐり、湯を浴びてさっぱりしたら、もう一度暖簾をくぐって外に出る。
すると、江衛門が柳の木の下で待っている。
「お待たせしてすみません」