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女喰い
第7章 助け舟
お美代は軽く頭を下げて答え、座敷に上がって風呂敷包みを開く。
着替えは起きた時に済ませてある。
髪をさっと撫で付けた後に、風呂敷包みの中から手拭いと僅かばかりの銭を出した。
この風呂敷も弥八郎が与えてくれた物だが、弥八郎は身の回りの物を全て揃えてくれた。
あまりにもよくしてくれるので、お美代は心苦しくなって丁重に礼を言ったが、弥八郎は『今まで親父の事を知りながら素知らぬ顔をしてきた、その罪滅ぼしだ、遠慮なく受け取ってくれ』と言った。
お美代は弥八郎と出会った事で救われた。
もし弥八郎がいなければ、死ぬまで傀儡になるしかなかった。

手拭いと銭を懐に入れ、江衛門と共に食事を済ませ、バタバタと片付けを終えた時に弥八郎がやってきた。

「おう、どうだ、用意は出来たか? 」

弥八郎は初めは乗り気じゃなかったが、ちょっとした旅をする事は満更でもなかった。



それから程なくして、3人は山間の村を目指して歩き出した。

江衛門が先頭を歩き、その斜め後方にお美代、その後ろに弥八郎という順番で歩いた。
町奴が襲ってくる可能性があるからだ。

お美代は提げ重を片手に持ち、江衛門の背中を見ながら黙々と歩いた。
江衛門は草の疎らに生える大地を踏みしめながら、まっすぐに目的地を目指してひた歩いたが、あまり早足にならぬように気をつけている。

町を離れると、代わり映えのない景色が続く。
連なる山々と田畑、ポツリポツリと点在する民家。
走り回る子供達の一団は、黄色い声をあげて楽しげに笑う。

長閑な風景を眺めながら随分歩いた。
ちょうどお天道様が真上にきた時に、前方に茶屋が見えた。

「おい江衛門、あの茶屋に寄ろうぜ、ちょいと休まなきゃ、歩きっぱなしじゃ疲れるからな」

弥八郎が先にゆく江衛門に声をかける。




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