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女喰い
第7章 助け舟
弥八郎はお美代を送り届けた後、五作を連れて奉行所へ出向き、五作を自訴させると共に殺害に至った経緯を話した。
それから彦兵衛の悪行についても、余すところなく語っていった。
話を聞いた役人は、あまりの内容に眉を顰めたが、当人が死んでいるとなると罰しようがない。
それに武家ならお家断絶等の罰があるが、商人である為それは適応外だ。
ましてや郷田屋は他藩との大きな取引を賄っていた事もあり、むしろ、潰れて貰ったら困る。
店を継続するとしたら跡目の問題があるが、まずは五作の事が先だ。
それは最終的に上様が決める事となるので、ひとまず聞いた話を書きとめ、五作は身柄を確保、牢へ入れる事となった。
弥八郎は五作に『必ず助ける』と言って奉行所を後にした。






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