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女喰い
第4章 変化
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お菊が働くようになって1週間が過ぎた。
お美代はお菊に仕事を教え、2人は仲良くやっていた。
お菊は彦兵衛に犯された事を口にはしなかったが、深夜に座敷をこっそり抜け出す事があった。
その為、お美代は大方の事情を把握していた。

お菊には悪いと思ったが、その分自分は彦兵衛に呼ばれなくなった。
お美代は五作と関係を持った後から、五作の事が頭から離れなくなっていた。
五作は純粋無垢な上に優しい。
高い棚の上に置かれた物を取る時は、頼まなくてもすっと手を差し出してくれるし、力のいる仕事をしている時はなおのこと、さりげなく力を貸してくれる。

お美代は以前、彦兵衛に呼ばれる事を待ち侘びていたが、その気持ちが徐々に薄らいでいった。


ところがある夜、お美代は彦兵衛の座敷に呼ばれた。
しかもお菊と2人だ。
嫌でもよからぬ想像を駆り立てる。

座敷の中に入ると、中は白く靄がかかったように煙っていた。
お美代が辺りを見回せば、敷かれた布団の枕元に香炉が置いてあり、そこから煙が出ている。

「これはな、気分がよくなる香だ、ささ2人共、こちらへ来なさい」

彦兵衛は人を酔わせる効果のある香を焚いていた。
寝衣を羽織ってはいるが、帯をしてないので、前がはだけて褌が見えている。

「はい……」

お美代は行きたくなかったが、お菊と共に彦兵衛の傍に歩いて行った。
拒絶したくても、使用人である以上逆らえない。

「それにな、張り型を用意した、薬もだ」

彦兵衛は好色そうにニヤついて言うと、2人の帯を順に解いていった。
それからお菊の着物を脱がせ、次にお美代も脱がせた。
2人は裸になって恥ずかしそうに俯き、互いの裸を見ないように顔を逸らしていたが、彦兵衛はそんな事など気にもとめず、媚薬の軟膏を指につける。

「さあ、これで存分に乱れて貰おうか」






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