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女喰い
第6章 弥八郎
彦兵衛の息子、弥八郎が屋敷に戻ってきたが、屋敷に寝泊まりする事はなかった。
それから数日が過ぎていったが、五作がお美代のところにやって来て、お菊の行方を教えてくれた。
五作が調べたわけではない。
庭仕事をしている時に彦兵衛の座敷から話し声が聞こえてきて、何気なく聞いていたらお菊の名が出た。
その時に来ていたのは、彦兵衛が懇意にしている女郎屋の女将だったのだが、五作は思わず聞き耳を立てた。
すると、お菊は玉屋という女郎屋にいる事がわかり、早速お美代に知らせに来たのだ。
お美代は五作の気遣いを嬉しく思い、今まで以上に愛おしく思ったが、お腹に彦兵衛の子を宿す身では……叶わぬ願いだと諦めた。
それから数日が過ぎていったが、五作がお美代のところにやって来て、お菊の行方を教えてくれた。
五作が調べたわけではない。
庭仕事をしている時に彦兵衛の座敷から話し声が聞こえてきて、何気なく聞いていたらお菊の名が出た。
その時に来ていたのは、彦兵衛が懇意にしている女郎屋の女将だったのだが、五作は思わず聞き耳を立てた。
すると、お菊は玉屋という女郎屋にいる事がわかり、早速お美代に知らせに来たのだ。
お美代は五作の気遣いを嬉しく思い、今まで以上に愛おしく思ったが、お腹に彦兵衛の子を宿す身では……叶わぬ願いだと諦めた。