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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第19章 疼き④
 最後の言葉には今までとは違う、真剣な響きがあった。怒らせてしまったのかと不安を感じながら、フィーネは一つ頷いた。

 彼女の身体を抱きしめる腕に力がこもると同時に、魔王の顔が細い首筋に埋められた。

 頬と首筋に彼の息遣いを感じ、緊張で硬くなっていた身体が不自然なほど熱くなる。

「お前が人間たちからどのような扱いを受けて来たか、何となく分かっている。だからあの日以来、お前を抱いてはいけないと思った」

「え? ど、どうして……」

「この地に連れてきた時、お前はまるで自身を戦いの道具のように発言していた。覚えているか?」

 あの日、抱かれる前に交わした会話を指しているのだろう。
 当然のことだと、フィーネは頷いた。

 彼女の肯定に、後ろから抱きしめる魔王の唇から大きなため息が洩れる。
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