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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第8章 魔王⑧
 疎まれ蔑まれ、人ではなく道具として扱われてきたフィーネは、常に孤独だった。周囲から好奇の目に晒されながらも、誰からも気にかけられず、最悪生きてさえいればいい、とすら思われていた。

 逆らわず、道具として従順であれと、心にも身体にも刻み込まれて。

 いずれ現れる勇者に身を捧げ、平和の礎となるはずだったのに、それすらも果たせなくなった今は――
 
「私と一緒に、ディザニア国へ来てもらう」

 乱れた呼吸を整えながら、魔王が答えた。

 フィーネの拘束を解く彼の背後から、先ほど以上の強大な力が立ち上っている。
 彼女との交わりで注がれた力が、抑えきれずに溢れ出しているのだ。

 フィーネが暴れた際つけた頬の傷も、いつの間にかなくなっている。彼女がもつ癒しの力によって、跡形もなく消えたのだろう。
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