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Q 強制受精で生まれる私
第11章 4.5度目
「おはようございます、浜園さん。お伝えした通り様子を見にきました。…食事に手を付けられていないようですが、お体は大丈夫ですか?」

「だ…だれが、来ていいって…ゲホッ、ゲホッ!!」

「…浜園…さん? 浜園さん!!」

 先生がドンドンと力強くドアを叩いて、ガチャガチャとノブを回している音が微かに聞こえる。とても大きな音なはずなのに、耳が遠くなったのか全然聞こえない。

「浜園さん!! 意識ありますか!! ここを開けて!! このままだと死んでしまいますよ!! 早くっ!!」

 無理矢理にでもドアをぶち破ろうとしているのか、ノック音は次第に体当たりしているかの様な鈍い音に変わる。だけど思ったよりも頑丈に作られているのか、木製のドアは先生の侵入を拒み続ける。

 私はふらふらする手元でドアの鍵に手をかける。体がその生命を維持しようと脳の言うことを聞かずに、生存本能に赴くままに鍵を開けようとする。それを私は戻っては消える理性で必死に抑えつける。

 ここで開けてしまったら、先生はきっと私を犯し始める。そしたら今度こそ私は壊れてしまう。それならいっそ死んでしまった方が楽になれる。そうに違いない。


 それでも、私は生きていたいというの?


 その答えを出すこともできず、私は最後の力を振り絞って鍵を開け、そのまま…

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