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Q 強制受精で生まれる私
第15章 6.0 度目
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 気分爽快な朝を迎えた私は鼻歌交じりでシャワーを浴びる。歌といっても私が世間で流行っている音楽など知るはずもなく、世界中の誰ひとりとして知らないメロディをただひたすら最高な気分に身を任せているだけである。世間一般ではこれを音痴というのだろう。はたまた世界を揺るがすインスピレーションなのかもしれないけれど、私は別にミュージシャンになるつもりはない。

 いつもより少し熱目にしたシャワーは私の気分をより高調させ、ひとりきりのライブステージのテンションを上げていく。本当は相方とのデュエットになる予定だったのに、つれない相方はふざけるなよと言うだけで私の提案を一蹴してしまったため、仕方なくソロで歌い続ける。もっとも、狭い浴室で二人きりだったら今頃ピンク色のステージになっていただろうけど。

 シャーシャーと鳴る拍手も止み、名実ともに水も滴るいい女になった私は、花束の代わりにふんわりと暖かなタオルに出迎えられる。仄かな石鹸やシャンプーの香りを漂わせながら体の隅々まで拭き取り、あまり代わり映えのしない下着の中でも一番可愛い物を選ぶ。

 私が身に付けいていた下着はあの人に切り落とされてしまったし、ここにある物は院内中の棚を漁って引きづり出した、女性受けしなさそうなシンプルな下着達ばかりだ。何故にこれらがこんな所にあるのかはさておき、私はその中から未使用に等しい白色レース地のTバック一式を選び、身に付ける。

 別に気に入った訳じゃないけど、後の物は使い古されたかのようにくたびれており、見た目からあまり使いたくなかった。くたびれているランジェリーはいずれもセクシー味の強いビビッドなカラーの物ばかりで、誰が使っていた物か大体予想が付く。さっさと捨てればいいのに。こんな悪趣味な物。

 サイズも狙ったかのようにピッタリなランジェリーに、早くも私の体が熱を帯びていく。少し赤みがかった肌と真っ白なランジェリーのコントラストが、電灯に照らされてキラキラと輝き、まるで何者かによる清楚かつ淫らであれという鎖の様に私の局部を優しく縛りつける。ぞくりと来る波にこの場でしたくなるも、今日は大事な日なんだと自分に言い聞かせて、そのまま先生のいる診察室に向かう。
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