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Q 強制受精で生まれる私
第15章 6.0 度目
「あぁっ…触る、な…そんなにまじまじと見るな。」

「はぁ…分かりました。そこまで言うならどちらもしません。今日の先生どこかおかしいですよ。いつもと違って毒づいてばっかり。そんなんじゃ身が持ちませんよ?」

 手コキや視姦から解放され、悟られないように小さく安堵する先生の不意をつき、顔を遠ざけると見せかけて咄嗟に舌先を裏側につけ、そのまま頭を後ろに引いていく。つうっと滑らかに裏すじを舐め上げると同時に、先生が悶えるようにいななく。喘ぎ声は亀頭との繋ぎ目の所でピークに達し、私は初めてここが男の弱いところなんだと学習する。今までの関係で出てこなかった先生の意外な一面を可愛い、もっと見たいと思った私は、上目遣いで覗き込みながら舌先を何往復もさせて転がす。

「うっ…ふ、くぅっ。おまえ、どこでこんな、あぁっ!!」

「さぁ? 私にも分かりません。でもふっと浮かんだんです…そんなに気持ちいいですか? なら良かったです。」

「俺は…お前と、おっ!! こんなことするつもりはな、いぃっ!!」

「本当にどうしちゃったんですか、先生? 何か悪いものでも食べました? 昨日まであんなに交わったじゃないですか、私達。何度も何度もこの身に精を放ったじゃないですか…今更逃げられるとでも思っているんですか?」

 煮え切らない先生に少し腹を立てていることが声質に表れてしまい、思わず先生の身を竦めてしまう。単に乗り気でないことに苛立ちを覚えただけなのに、何か誤解を与えてしまったことが、先生のやりきれない表情から察する。

 私は謝罪の意を込めて…という建前を元に眼前にある蠱惑的な一物に堪えきれず食らい付く。喉元まで一気にずるずると引き込み、何とも形容しがたい匂いに思わずむせかえりそうになる。

「なっ!! お前なに考え、あぁっ!!」

 鈴口の割れ目になまくらな切っ先を突き付けると、ピリリとした塩気が味蕾を通して伝わる。予想外の味覚に驚きつつも、悪くない味だと思った私は、窪んでいる縁に舌先を這わせて、ゆっくりと弧を書くように舐めあげる。

 さっきまでのしょっぱさはどこに行ったのか、何故だか粉砂糖の様なさらりとした甘さが口内に広がる。それらが独特な激臭と混ざり合い、ココナッツパウダーの様な薬っぽい甘ったるさが脳内にじわじわと合成され、理性が外れた私は獣の様に先生のペニスをしゃぶりつくす。
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