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Q 強制受精で生まれる私
第15章 6.0 度目
「ふぅっ…せんせぇ。挿れたいんですか? 私に…ズボズボしたいですか?」

「あっ!! あぁ!! あ…なぜ、だ。あんな目に合ってまで、なぜ俺に、ぃいっ!!」

「何故って、先生が私を留めたんですよ? 先生は希望も行き先も無い私に居場所をくれた。それ以外、他に何があるって言うんですか? そんなことより、さっきの答え、聞かせてくれませんか?」

 先生。
 せんせっ。
 せーんせっ。

 白昼夢の中に漂っている様なぼんやりとした思考で思い付く限りの先生の呼び名を囁きながら、股部を挟み上げて答えを急かす。一滴でも溢してしまわないように、先にイってしまわないように、オーガズム寸前で快感を調整しお互いを生殺しにする。こんな高等技術ができるようになったのも、全て先生のおかげだ。私の身体は全て先生でできているのだ。

 回答を迫ると同時に、私は今までの恩返しとばかりに空っぽの先生を私で満たしていく。沸き上がる快感と沸き立つ血で、全神経と血管を通して体も心も、何もかもを私で馴染ませ、浸透させる。私達二人の存在がより濃くなっていく。
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