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Q 強制受精で生まれる私
第9章 3.5度目
 …待てよ。

 別に殺傷能力なんか無くてもいいじゃないか。私の目的はあの極悪人にしかるべき処罰を下し、恨みを晴らすことだ。

 それなら何も殺す必要なんか無い。むしろ私が苦しんだ分の生き地獄を味あわせてやる方が喜ばしい。
 
 要は警察騒ぎを起こせばいいのだ。ペンでも何でもいい。患者を人質にして、首に突きつけて先生の前で脅迫する。患者に危害を加えているとあっては流石にあの男も警察を呼ぶしかない。あの男がこの病院の先生、つまり経営者であればその手段を取らざるを得ない。

 私は一時逮捕されるだろうけど、この病院に現場検証と称して必ず調査が入るだろう。安全な牢屋の中であの男がしてきたことを自供すれば、あの警察達も今度こそ重い腰を動かすはずだ。

 今、院内に患者は誰もいない。よって次に来る患者さんが犠牲者になる。面倒事に巻き込んで申し訳ないという罪悪感を必死に押さえつけ、ゆっくりとペン先を出す。血染めかと見紛う程の赤ペンがカチリと出てきて、もう後戻りはしないと覚悟を決めてノック部分を強く握り締める。

 これで終わる。全てが終わるんだ。目をつむりそう何度も言い聞かせている内に入口のドアが開く音を耳にする。カツカツとハイヒールらしき靴音がこちらに向かってくる。すぐ目の前にいる気配を感じ取ったと同時に私は立ち上がり手にしたペンを…!!
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