この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
聖愛執信、或いは心中サアカスと惑溺のグランギニョル
第6章 心中サアカスと惑溺のグランギニョル
 真赤なひとみに、涙の膜が張っている。

 とろとろ、このまま蕩けてしまいそうだ。きゅう、と心臓が締め付けられる。この子が、このいとしくていじらしい子が、リオのことばかりで溢れてしまうのは、たまらなく、あいらしい。

「……あのねえ、」
「はへ、」
「私、多少痛かろうが苦しかろうが、はやく、君と繋がりたいよ」

 云っている意味がわかるかね。

 陽色はぱちぱちとひとみを瞬かせる。

 真紅のひとみ、上気した頬、充血したくちびる。白磁の肌は、閨の熱に浮かされて、柔らかな薔薇色。余裕なんて欠片もないくせに、此方を気遣おうとする。

 彼を見つめ、微笑んだ。

 どうやら、意味は正確に伝わったらしい。リオの彼は、掠れた声で、静かに云う。

「いれていい?」
「ふふ、ちゃあんと訊くあたり、えらいと褒めてあげねばならないね。君は、誰のもの」
「あんたのお人形。それで、あんたは、おれの」
「……おや、生意気」

 いいよ。

 囁かれるや否や、痛いほど張り詰めた性器をあてがう。喉仏が浮いた細い首から、ぽたりと一粒、汗が落ちた。

 ぐ、と押せば、沈み込むように受け入れられていく。

 想定よりも抵抗はなく、予想よりも静かに、それはリオを犯した。
/101ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ