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聖愛執信、或いは心中サアカスと惑溺のグランギニョル
第6章 心中サアカスと惑溺のグランギニョル
真赤なひとみに、涙の膜が張っている。
とろとろ、このまま蕩けてしまいそうだ。きゅう、と心臓が締め付けられる。この子が、このいとしくていじらしい子が、リオのことばかりで溢れてしまうのは、たまらなく、あいらしい。
「……あのねえ、」
「はへ、」
「私、多少痛かろうが苦しかろうが、はやく、君と繋がりたいよ」
云っている意味がわかるかね。
陽色はぱちぱちとひとみを瞬かせる。
真紅のひとみ、上気した頬、充血したくちびる。白磁の肌は、閨の熱に浮かされて、柔らかな薔薇色。余裕なんて欠片もないくせに、此方を気遣おうとする。
彼を見つめ、微笑んだ。
どうやら、意味は正確に伝わったらしい。リオの彼は、掠れた声で、静かに云う。
「いれていい?」
「ふふ、ちゃあんと訊くあたり、えらいと褒めてあげねばならないね。君は、誰のもの」
「あんたのお人形。それで、あんたは、おれの」
「……おや、生意気」
いいよ。
囁かれるや否や、痛いほど張り詰めた性器をあてがう。喉仏が浮いた細い首から、ぽたりと一粒、汗が落ちた。
ぐ、と押せば、沈み込むように受け入れられていく。
想定よりも抵抗はなく、予想よりも静かに、それはリオを犯した。
とろとろ、このまま蕩けてしまいそうだ。きゅう、と心臓が締め付けられる。この子が、このいとしくていじらしい子が、リオのことばかりで溢れてしまうのは、たまらなく、あいらしい。
「……あのねえ、」
「はへ、」
「私、多少痛かろうが苦しかろうが、はやく、君と繋がりたいよ」
云っている意味がわかるかね。
陽色はぱちぱちとひとみを瞬かせる。
真紅のひとみ、上気した頬、充血したくちびる。白磁の肌は、閨の熱に浮かされて、柔らかな薔薇色。余裕なんて欠片もないくせに、此方を気遣おうとする。
彼を見つめ、微笑んだ。
どうやら、意味は正確に伝わったらしい。リオの彼は、掠れた声で、静かに云う。
「いれていい?」
「ふふ、ちゃあんと訊くあたり、えらいと褒めてあげねばならないね。君は、誰のもの」
「あんたのお人形。それで、あんたは、おれの」
「……おや、生意気」
いいよ。
囁かれるや否や、痛いほど張り詰めた性器をあてがう。喉仏が浮いた細い首から、ぽたりと一粒、汗が落ちた。
ぐ、と押せば、沈み込むように受け入れられていく。
想定よりも抵抗はなく、予想よりも静かに、それはリオを犯した。