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Memory of Night 2
第12章 夜のお散歩

「これが中(ちゅう)。ちょうど真ん中だね」
「……っ」

 宵はとっさに晃の腕を掴みリモコンを奪おうとしたが、晃の方が一瞬早く、それをポケットに戻してしまう。

「どう?」

 宵は晃の腕にすがり、さっきよりも大きく首を振った。

「もう、やだ……っ。止めろ」

 息が上がる。ずっと震え続ける中のおもちゃに内壁を刺激され、体の奥が痺れているみたいだった。感覚がおかしい。

「ほら、ちゃんと歩いて」

 だけど晃は容赦なく、掴まろうとする宵の手を押し戻す。

「あのお兄さんにバレちゃうだろ?」

 宵が前を向くと、確かに男性だった。まだ若そうな男の子だ。

「無理……っ」

 ちゃんと歩けと言うなら、振動を止めるかせめて弱めてほしい。

「これ以上はあげないから、とりあえず」

 とりあえずってなんだと思う。
 顔を伏せ、足もどうしても内股になってしまうが、それでもどうにか歩いていくしかなかった。

「ーーこんばんはー」

 ふいに声をかけられ、びくっとした。
 すれ違い様、犬を連れた男の子が挨拶をしてくれたのだと気付く。

「……こんばんは」

 晃はそう返し、会釈した。宵も隣で会釈のみ返す。
 今時通りすがりの全く知らない人に挨拶をしてくる若い人は珍しい。
 だがやはり、タイミング、と思う。
 そのまますれ違いたかったのに、晃は立ち止まり、なんと話しかけ始めた。
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