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Memory of Night 2
第14章 夏休みに向けて

「ねえ、宵」

 昼休みを告げるチャイムが鳴って間もなく。購買にパンを買いに行こうと立ち上がったところで、不意に呼び止められた。
 宵が振り向くと、声をかけてきたのは後ろの席の菊池明(きくちあかり)という女生徒だ。
 アーモンド型の二重の目、ぷっくりとした唇。茶の混じったセミロングの髪はゆるくウェーブがかかっていて、彼女をより華やかに見せていた。
 明は宵とは三年間同じクラスで、このクラスの学級委員長だ。今だけでなく、一年の時も二年の時も学級委員に推薦されていたような気がする。
 秀才で、成績は常に上位。勉強に限らずなんでも器用にこなすところに晃と似た匂いを感じるが、明の性格には裏表や気取ったところがない。分け隔てがなく面倒見が良いため、男女問わず彼女を慕う生徒は多かった。
 宵もバイト三昧だった高一、高二の頃は、テストの出題範囲や提出物の期限などを聞いたりしていた。そうすると必ず丁寧に、メモに纏めて渡してくれる。

「何?」
「夏休みって忙しい? バイトがっつりするの?」
「別にそんなしないつもりだけど。多くても週三か週四じゃね? なんで?」
「いや、居酒屋って夏繁忙期じゃないのかなって」
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