この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 2
第25章 夏の終わり

「……ありがと」
「え? いーよ全然。こんなの、高いものでもないし」

 アイマスクに対しての礼ではなかったが、晃はそうだと思ったらしい。
 意地の悪い声が続いた。

「別の使い道ができて、良かった」
 右肩に何かが触れた。宵はつい身を強張らせてしまう。晃の手だとすぐに思い当たる。

「……そんなに体、硬くしないで。怖い? 部屋の明かり、つけてする? 少しは光が入るかも」
「光?」

 真っ暗な今の状況よりはいいということか。
 宵は頷きかけるも、すぐにはっとして、首を横に振った。
 晃に自分の姿が丸見えになってしまう。その方が何百倍も嫌だった。

「変態!」
「引っかかんなかったか。宵のエロい姿がよく見えると思ったのに」

 手探りで枕を掴み、そのまま投げようとしたところで晃の手に阻まれる。

「だめ」
「ん……っ」

 甘い口付け。柔らかく唇を覆われ、鼻にかかったような吐息が漏れた。
 間近にある晃の気配。シャンプーの匂いと、衣料用洗剤の匂い。視覚を奪われているからだろう、普段は気に留まらないようなものまで、わかってしまう。
 晃は唇を離すと、抱きしめてくる。首筋から感じる晃自身の匂いに、心臓が高鳴った。
/518ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ