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Memory of Night 2
第25章 夏の終わり

 頬を撫でられ、びくりとしてしまう。
 目隠しのせいで、どこに触れられるのか予測できない。全身の感度が良くなるというのはこういう意味か、となんとなく理解した。
 頬から、ゆっくりと首筋に下っていく温かな感触。手のひらだろうか。
 見えないからこそ、余計に気になった。
 鎖骨に別の感触があった。同時に、ちゅっと響くリップ音。晃の唇だとわかる。

「……っ、ふ」

 体が震え、吐息のような声が漏れてしまう。
 続いて濡れてざらついた感触。……舌?
 まだ前戯も前戯なのに、体中が熱い。
 晃の視線が、全身に注がれているような気までしてくる。自意識過剰すぎると思いつつ、自分が相手を見られないせいか、一方的に視姦されているような錯覚を覚えるのだ。

「……もう、外す」
「目隠しするの、やっぱりいや?」

 嫌といえば嫌だが、目隠しをされていることそのものよりも、全身が過敏になっていくのが怖かった。

「……あっ」

 腹の辺りに触れられ、宵の腰が跳ねる。

「いつもより感度、上がってるように見えるけど」
「…………」

 それが嫌なのだが、本音を言えば余計に晃はこの状況を楽しもうとするはず。
 何も返せずにいる宵に、心の内を察せられてしまったのか、晃は笑った。
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