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Memory of Night 2
第48章 すれ違いの行方

 思い出すと、自然と笑みがこぼれる。
 仕草の一つ一つが可愛らしくて、まさに天使みたいだった。

「…………血は繋がってなくても、手は出しちゃダメだからね」
「出すわけねーだろこの変態! 産まれて一ヶ月の赤ん坊だぞ! もうおまえ一回刑務所入ってこい! 存在が害虫!」
「やだなあ、いつもの冗談なのに。今日辛辣すぎない⁉︎ ーーハーブティーもう一杯飲む? 入れてくるね」

 晃はにこっと胡散臭い笑みを口元に乗せ、キッチンへと行ってしまう。
 宵はため息をついた。
 芽依に対しての言葉が冗談なのはわかっているが、その話とは別に宵には気になることがあった。
 ーーそれは、最近全く晃とセックスをしていないこと。
 昼間千鶴に言われた言葉が蘇る。

「晃ともすぐ遠距離になるだろ? ーー離れる前にいっぱいヤッてる?」

 あの時は答えなかったが、返答はノーだった。いっぱいどころか、弘行のマンションから帰ってきて一緒に暮らすようになってから、本当はまだ一度もヤッていなかった。
 キスもしている。甘えるように抱きしめてきたり寄りかかってきたり、スキンシップは取っている。
 もちろん、セックスしなくたって、そばにいられる時間は心地よくて好きだった。それだけで、満たされるのも事実である。
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