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Eat me 完熟媚肉と秘蜜のレシピ
第1章 1皿目
「どう? まだ痛い?」

「痛く、ない、かも」

「やった。効果があって良かった。じゃあ…今気持ちいい?」

 ねっとりとした声で聞いてくる洲に、私は顔を伏せたまま首をどちらに振ったのか分かりにくい、曖昧な返事をする。隠しきれない量の色気を醸す私を前に、洲は満悦な笑みを浮かべゆっくりと指を引き抜く。

「充分慣らしたみたいだね。今、栞が浸っている快感こそが、本来栞が持っているポテンシャルだよ。その良さを更に発揮するには…下処理の次は味付けをしないとね」

 洲はそう言うと次の工程に入るためか、私の肩に重力をかけ、半ば無理矢理に仰向けに寝かせる。するするとシミまみれになったショーツを剥がされ、次に何をされるのかと身を竦める私に、洲は暗い影を落とすように覆い被さり、徹底して弄くりぬかれたアソコに顔を近付ける。

「ま、まだ何かする…のお!! おおおー!!」

 ラビアをぺろりと一舐めされ一回。そのまま舌を入れられて二回も裏返ったような変な声を出してしまう。ひくひくと動く蝶の羽の羽ばたきを、美しい異性だと勘違いした蛾が、理性の欠片もなく交尾しようと迫る。そんな身の毛もよだつイメージを想起させる、洲の唾液を塗りたくるクンニ捌きに、膣を中心に子宮がびくびくと震えだす。

 すでに濁った潮の香りで充満している肉洞に、味覚が壊滅的なシェフは更に塩を塗りたくり、味を濃くする。刷毛がぐにぐにと右往左往するたびに壁をぐいぐいと押され、香りの変化を楽しむように鼻から大きく息を吸っては、ぷっくりと実る頂芽に当てるように、熱波をゆっくり吹き掛ける。そのあまりのくすぐったさに、背筋はもちろんのこと脳髄までぞわぞわと揺さぶられる。

「ひぃ!! い…いやぁぁ…か、嗅いじゃだめ!! 舐めちゃだめぇえ!!」

「あぁあ…最高だ…文句のつけようがないよ…ずっと、ずっっとお預けくらっていた甲斐があったよ。ありがとう、栞。君が世界で一番美味しいよ…」

「おあず…け? なにいっ!! てぇええぇ!!」

 質問すら許さぬソーセージの中身の反乱に、私の膣内は自分の意思とは無関係にぐにぐにと蠢く。制御不能な喜悦の波打ちは瞬く間に私の身体を支配し、『来ちゃう』という一文が濁流となって私を飲み込み、溺死させた。

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