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Eat me 完熟媚肉と秘蜜のレシピ
第2章 2皿目
「んっ!! きも、ち…めぇ…」

 大量の清純な水に覆われていたにも関わらず、クモの巣穴から漏れ出る涎で、ぬめりを帯びた不純な液体が混ざり合う。柔らかくも骨張った脚を縦横無尽に動かしては巣穴を広げていき、欲望がふんだんに詰まった唾液で辺りに淫気を撒き散らす。ペンギンは食われまいと必死に抵抗するも、元々物を掴むようにできてない手は、ふるふると震えて雪肌を優しく削り、隠されていた小さな半円球の氷塊を露にさせる。

 少しでも触れれば溶けてしまいそうなそれに、そっと指が触れて、そのまま…

「だめ…こんな、ところでえっ!! げぶ!! ぶはぁあ!! げほっ…こほっ」

 性欲に溺れそうなカラダに無我夢中になっていたせいか、文字通り浴槽に体が沈んでしまう。淫らな液で汚された湯船は、少し頭を冷やせと言わんばかりに大量の温い水を私に飲ませ、私の火照りに火照った身体を急冷させる。鼻口共に侵入する溺死専門の死神に、私は夢から叩き起こされ、大きく咳き込んでこの世という名の理性を取り戻す。

「しおりー? なんか大きい声がしたけど、大丈夫?」

 浴室のドア奥から洲の心配そうな声が聞こえてくる。酸欠で明滅する視界で音の出所の方に見やると、曇りガラス越しに黒い人影が映っており、思わず死神かと思ってきゃああ!! と情けない叫び声を挙げてしまう。

「…栞? 開けるよ?」

「待って!! 今開けちゃダメ!!」

「いま?」

「あ…えと、大丈夫だから!! ちょっと浴槽で滑ちゃっただけだから!! 大丈夫…だから!!」

 洲の影はしばらくの間揺らめくだけで何も答えず、そのまま無言で消えていった。別に漫画にありがちなお色気シーンじゃあるまいし、今更夫に裸を見られたって別にどうってことない。だけど今の私をあの人に見られるのはまずいと、私の第六感が告げているのだ。股座からとろりと夢の跡を滴せる、今の私を。
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