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Eat me 完熟媚肉と秘蜜のレシピ
第2章 2皿目
「やだ…食べたくない、こんなの…ねぇ捨てようよ、これ。人間が食べていいものじゃないよ」

「人間しか食べないよ。というか、そもそも人間にしか作れないし。凄く美味しい上に滋養強壮にもなるんだってさ。それだけじゃない。今の栞に必要な物が、これには沢山詰まってるんだよ」

「なに訳わからないことをー」

「とにかくほら。食べなって。いい大人が食わず嫌いなんてみっともないよ?」

 洲は何かに取り憑かれたかのように、私の言葉を遮ってまでひたすらピータンを食うように勧めてくる。まるで中毒性のあるキノコを食べてしまい、仲間作りに勤しむマタンゴの様に、白い菌糸らしきものに覆われつつある異形の卵を、私の体内に宿そうと躍起になっているみたいだ。

 どう考えてもヤバい。絶対に食べてはいけない…そんなドラッグに対して抱く一般常識が私に警告するも、私はまたも洲の熱量に根負けしてしまい、半月型とも三日月型とも取れる玉子似の丸薬を手に取ってしまう。

 今まで気付かなかったけど、お風呂の時といい私は押しに弱いのかもしれない。もし洲がDVなんかしだしたら、私はきっと…そんな一抹な不安が毒物を摂取する間際だというのに関わらずよぎった。

 恐る恐る口に入れてゆっくり咀嚼する私に待っていたのは、想定内と裏切りの半々だった。洲は否定していたけど、ピータンと呼ばれる玉子はやっぱり腐っていた。でなければこんな嫌気が刺す匂いが口内に広がるはずがない。たった一欠片でこれだけの激臭…呼吸する度に反芻する毒ガスに、私はむせかえさずにはいられなかった
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