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Eat me 完熟媚肉と秘蜜のレシピ
第2章 2皿目
「ちゅはっ…はぁ。ふふっ。気持ち良いけど、やっぱりチューはちょっと恥ずかしいね。栞…少しは気分良くなった?」

「ふあぁ…しゅ…うぅ…」

 脳みそまで吸い付くすかのような執拗なディープキスに骨抜きにされた私は、洲の問いかけに対し著しく言語能力が劣った返答をしてしまう。喉も口も酸欠空けの激しい呼吸をするのに精一杯で、飲み込めずに溢れる唾液を涎として口角を介して排出する。

 きーとけたたましく鳴り響いて震盪する頭ではぼんやりとした思考しか許されず、どうしてという疑問も、そんなことよりという提起も、全てが気持ち良かったという快楽を前に霞んでいく。それと同時に心の奥底からもっと…とせがむ何者かの声が響き渡っている気がした。

「へへっ。栞、今凄ーく可愛い顔してるよ。口ぱかーって開けたまま、涎も垂らしちゃって…目もとろんって…ちゅう。れーぅ」

「ひっ!! ああぁまむっ!! むぅううーん!!」

 放心している私に追い討ちをかけるように、洲は再び下顎にできた雫目掛けてキスをし、涎の後を辿っては私の唇に覆い被さる。さっきと同じように力強い舌で微妙に開きっぱなしの口元を更に広げ、アナコンダの様に私の舌に巻き付いてはぐきゅぐきゅと唾液を貪っていく。やられてることはさっきと同じだけど、今度はがっちりと背中に腕を回して、私が成すべきことをするまでは絶対に離さないという強い意志を感じる。

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