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Eat me 完熟媚肉と秘蜜のレシピ
第2章 2皿目
 決まっている、のに…
 これ程とは想像していなかったとはいえ、元はといえばシテ欲しいと何度も願ったのは私の方だという事実が、平静を装いつつも本当は根っからのエッチでスケベで、淫乱な私が洲をこんな変態にしちゃったんだという妄想を抱かせる。ふと浮かんだ妄想はみるみる内に私を飲み込んで、自我を洗浄していく。

「あ…あぁ…わたし…私が…へんたい、だか、ら…洲がー」

「つっ!! あーごめんごめん!! 冗談…冗談だよ。そんな怖い顔しないで。ね? 今日はたまたまムラムラが抑えられなかったんだよね? 昨日の今日だしさ…ちゃんと分かってるよ」

 妄想がその大きな口を開けて私を飲み込もうとする寸前で、洲は姫を庇う騎士の様に私の肩を掴んでは体を揺らして、現実に引き戻す。肩に食い込む指は少し強い力が入っていて、圧迫される痛みで思わず顔をしかめてしまう。苦悶な表情をする私を間近で見ている洲の顔には、安堵しつつもどこか後悔の念を浮かべた複雑な面持ちをしていた。

「分かってる…分かってるよ…だって、栞は枕派だもんな。あぁ、可愛かったなー。三日に一回位かな? 枕の角使って、へこへこ腰動かしててさ。もうあんまりにも可愛くてさ…襲いたくて、めちゃくちゃにしたくて…気がおかしくなりそうだったよ」

「…あ…あぁ…うあぁあああぁああ!!」

 優しい抱擁で慰めてくれたのも束の間。すぐに洲は私の自慰事情を暴露して、隠れていた羞恥心を表に引き釣り出す。今日だけじゃなく、いつもシテいる所を見ていたなんて…脳をかきむしってでも今までの言葉の数々を忘れてしまいたいのに、洲の腕の拘束がそれを許さず、発狂することでしかこの沸き立つ何かを抑えられなかった。

 三年という長く苦しい期間。夫婦仲は決して悪い方じゃないけど、セックスの気配が一切ないからもう私に飽きたのだと思っていた。でも実際はその真逆で、私は興味深々な洲にずっと、ずっっと泳がされていたのだ。

 一体、何故? どうして?
 何が目的でこんな酷いことをするの?
 独り苦しむ私を見て、ずっと裏でほくそ笑んでいたの?
 私が最愛を誓った人は、そんなにも非道な人だったの…?

 考えれば考える程訳が分からず、抑えきれなくなった混乱と哀しさが涙となって零れ落ちる。それを頬に触れる洲の指が塞き止めて、床に零れ落ちる前にひとつずつ拭いさっていく。
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