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Eat me 完熟媚肉と秘蜜のレシピ
第2章 2皿目
「栞…いいよね?」
機は熟したとばかりに洲はゆっくりとパンツを下ろし、その裏に封印されていた神剣を解放する。真の姿を露にした無銘の神剣は、天叢雲剣と言われても疑いようがない程に逞しく硬い立派な業物だった。ついさっきまで萎びた茸の様に皮を被っていた頼りなさだったのに、男神の化身と化した洲のそれはもはや私・即・斬を見事に体現している。
早く辻斬りしたくてならんとばかりにひくひくと痙攣する洲の草薙剣…もとい夫のちんぽを前にして、私は自然と涙がつぅと流す。悲しいのか嬉しいのか、自分の感情なのに何も分からずただとうとうと涙が湧き出るのだ。
「栞…どうして泣いているの?」
「分からない…分からないの」
「何が分からないの? 俺はこんなにも栞のことが大好きで、愛おしくて、愛しているのに」
「どうして…三年もほったらかしだったくせに。なんでそんなにハッキリ好きだなんて…愛してるなんて言えるの? 飽きたんだって不安だったのに、なんでそんなにも…大きい…の?」
願いが叶った。しかもたった一夜の夢の出来事じゃなく、現実として。それでもう充分なのに、私は贅沢にも理由と納得を求める。でも何もかもが弾けて頭が空っぽになり、洲の感情も、自分の感情さえも理解できなくなった私に、それらを得ようとするには難しすぎた。ただ黙って受け入れればいいのに、その自分という存在の不確かさが私をこの上なく焦らせる。
「もう何も分からない…何も信じられない。洲のことも。私自身のことも…分からないよ」
こんな情緒不安定な所を人にぶつけて、一体何になるというのだろう。私の気持ちなんて私以外誰も知らないに決まっている。洲を困惑させるだけなのに、あまりにも身が引き裂かれそうで…涙と共に溶けてしまいそうで…とにかく救いの手を差し伸べて欲しかった。
機は熟したとばかりに洲はゆっくりとパンツを下ろし、その裏に封印されていた神剣を解放する。真の姿を露にした無銘の神剣は、天叢雲剣と言われても疑いようがない程に逞しく硬い立派な業物だった。ついさっきまで萎びた茸の様に皮を被っていた頼りなさだったのに、男神の化身と化した洲のそれはもはや私・即・斬を見事に体現している。
早く辻斬りしたくてならんとばかりにひくひくと痙攣する洲の草薙剣…もとい夫のちんぽを前にして、私は自然と涙がつぅと流す。悲しいのか嬉しいのか、自分の感情なのに何も分からずただとうとうと涙が湧き出るのだ。
「栞…どうして泣いているの?」
「分からない…分からないの」
「何が分からないの? 俺はこんなにも栞のことが大好きで、愛おしくて、愛しているのに」
「どうして…三年もほったらかしだったくせに。なんでそんなにハッキリ好きだなんて…愛してるなんて言えるの? 飽きたんだって不安だったのに、なんでそんなにも…大きい…の?」
願いが叶った。しかもたった一夜の夢の出来事じゃなく、現実として。それでもう充分なのに、私は贅沢にも理由と納得を求める。でも何もかもが弾けて頭が空っぽになり、洲の感情も、自分の感情さえも理解できなくなった私に、それらを得ようとするには難しすぎた。ただ黙って受け入れればいいのに、その自分という存在の不確かさが私をこの上なく焦らせる。
「もう何も分からない…何も信じられない。洲のことも。私自身のことも…分からないよ」
こんな情緒不安定な所を人にぶつけて、一体何になるというのだろう。私の気持ちなんて私以外誰も知らないに決まっている。洲を困惑させるだけなのに、あまりにも身が引き裂かれそうで…涙と共に溶けてしまいそうで…とにかく救いの手を差し伸べて欲しかった。