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熟女と少女の間には(若妻の公認交尾報告パート1)
第2章 嫉妬
 そもそも私が妻である美香を他の男に抱かせたいと思うようになったのは、私の異常なまでの嫉妬深さに端を発している。


 居酒屋でたまたま隣り合わせになった見ず知らずの客との他愛のない会話にしても、無防備な笑顔を晒け出す妻の横顔になぜか内心腹を立てていたり、仲間内で酒を酌み交わすときでさえ、特段の無礼講があったわけでも美香が常軌を逸した行動に出たわけでもないのに私は密かに許し難い憎悪を心の内に抱えていたりしたものだ。


 そんなときは、帰宅後に決まって喧嘩が待ち受けている。もちろん美香にしてみれば喧嘩の理由がわからない。どうして私が怒っているのか、いったい何に対して腹を立てているのか、彼女にしてみればまったく根拠が見当たらない。


 それはそうだろう、彼女に一切落ち度はない。根拠は私の胸の内にあるわけだから私が正面切ってそのことを白状しないかぎり彼女には解りようもない。


 しかし、私にもプライドがある。とてもそんな了見の狭いことを突きつけられるものではない。


 もっともそんな私以上に彼女は賢くて器の大きい女だった。いつしかどこへ行こうとも彼女は最大限の配慮を見せてくれるようになり、私の傍からぴたりと離れなくなっていた。


 もちろん嫉妬深い癖に、他の男に自分の女房を抱かせるというのは明らかに矛盾している。


 常識的には妻の周りから男どもを排除し、なるべく近づけないようにするのが自然というもの、ちょっといき過ぎではあるが、いっそのこと隔離監視下に置いたりすることのほうがはるかに健全かも知れない。


 しかし、いつしか私たち夫婦は、こうして常識に反した秘密の営みを持つようになり、結果として夫婦円満でより刺激的な性生活を手に入れたのだ。


 私たち夫婦に子どもはいない。そのせいか、これまではついつい互いのエゴがぶつかり合い、刺刺しい毎日が何日も連続するようなこともあった。離婚話が出たことも一度や二度のことではない。


 しかし、いまではもうそのようなことはない。これまで以上に互いを思いやる心が芽生え、さりげのない優しさを上手に纏うことさえ出来たような気がする。
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