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熟女と少女の間には(若妻の公認交尾報告パート1)
第2章 嫉妬
 真紅のルージュを引かれたセクシーで肉厚な唇。それでいて小じんまりとまとまった上品な口元。その口で美香はこの男のそそり立った淫茎にしゃぶりつき、亀頭部にねっとりと舌を絡ませてみたり、かと思うと根元までずっぽりとくわえ込んでみたり、あるいは先っちょの部分に吸いついたまま、その細くて長い指でしっかりと男茎を握り締め、その手を激しく上下にしごいて一滴残らずザーメンを啜ってあげたりなどもしたのだろうか。


「ねえ、あなた。ねえってばぁ……」


 妻のその声でふと私は我に返った。


 いつの間にか脇田の姿は消えていて、私は妻と二人で座敷に座って飲んでいたらしい。


 おそらくそのとき私は、心のなかに渦巻く淫猥で下卑た妄想を見透かされないようにと、少し酔ったふりをしてごまかしていたに違いない。


 しかし、驚いたことに私の股間はパンパンに膨れ上がっていて、テーブルが目隠しの役割を果たしていたことを神に感謝した。


「ねえ、大丈夫?」


「ああ、ごめん、ちょっと酒が回っちゃって。でももう大丈夫さ。あれっ脇田さんは?」


「もうお帰りになりました。まったくもう」そう言って美香は呆れ顔で笑みを作った。「今後のご活躍を向こうでも注目していますよって、きちんとあなたにご挨拶してたじゃないの」


「そうだっけ」


「そうだっけじゃないわよ。じゃあ互いの健闘を讃えてって、乾杯までしてたのよ」


 私は苦笑いを浮かべるしかなかった。


 脇田とはこれっきりだったが、それから私たち夫婦はそれぞれあちこちに挨拶やらお酌やらで忙しく駆け回り、会は二時間ちょっとぐらいしてお開きとなった。


 外は相変わらずの土砂降りだった。しかし、それはそのときの私たち夫婦の心模様をそのまま顕してでもいるかのようだった。


 私たち夫婦は、帰りのタクシーに乗り込んだはいいものの、結局帰宅するまでついぞ一言も会話を交わすことはなかった。
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