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熟女と少女の間には(若妻の公認交尾報告パート1)
第2章 嫉妬
 私の心のなかで嫉妬の炎が燻り続けていて、そのことを美香も敏感に分かっていたからだ。


 こんなときは、そっとしておくにかぎる。美香もその辺のコツはしっかりと心得ていて、無闇に私に構おうとはしてこない。


 しかし、それが却って逆に私の癪に障り、私は結局その後もずっと無言のままだった。


 私にすれば、おそらくひと言でいいから謝罪して欲しかったのだと思う。


 無論彼女が私に対して謝罪する理由など何もないのだが、それでも何かしらの謝罪めいた言葉を彼女の口から聞きたい、という理不尽な願いを抱えていたのは確かだろう。


 しかし、謝罪したらしたで、そこに突っ込んでいっただろうことも分かり切ってはいたのだが。


 つまりは結局のところ、成す術などあろうはずもない男女間の理不尽で機微な心の衝突に出くわした際は、下手にブラインドは開かないに越したことはないのだ。


 夜、私が照明を消してベッドに入ると、いま消したばかりの照明に再び煌煌と明かりが灯り、美香が私の横に滑り込んできた。


 これがまた私の癇に障った。せっかく閉じていた心のブラインドを無神経にも妻はフルオープンにしてしまった、というだけの話ではない。


 照明を灯すというのは私たちにとってセックスをしようという合図そのものであり、それが二人の好みでもあるからなのだ。


 暗い闇のなかでは互いが見えず、悦びを味わいたい、味わせてあげたいと思っていても、しかし相手が見えないというのではなんとももどかしい。


 恍惚感や陶酔感、そして達成感や満足感などは喜悦の表情にこそ顕れる。それに加えて与えている快感の度合いや得ている快感の程度は、視覚によっても大きく左右される。


 視覚という要素はセックスにおいては特に重要なエッセンスであり、必要不可欠なものだ。


 この刺激なくしては悦びはおそらく半減するだろう。それどころか私の場合だと興醒めして戦闘不能、戦線離脱ともなりかねない。


 下着に凝ってみたりコスプレの人気が高いのは、単に非現実的な妄想を擬似的に実現したいからということだけでなく、視覚的刺激をそこに求めているからこそなのだろうと思う。


 とは言え、さすがにその夜は、美香がどれほどのセクシーなコスチュームを身につけていようと、そうは簡単には切り替えられない気分だった。
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