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Kiss Again
第13章 白いパーカー

「キスは ゴールじゃあない、と思わない?」
 愛美は 真面目な顔をしている。
 「セックスも ゴールじゃあない」

 「スタートだと思って 今から ここから 始めよう」
 愛美は 何も言わない。

 「仲村愛美さん キスから 始めませんか?」

 白いパーカーに埋もれたようにみえる愛美が 首をかしげる。

 「仲村愛美さん 好きです」
 何も言わない。

 「ここは わたしも 好きです、って 返事をするところなんだけど」

 首も背筋もまっすぐにして 愛美がゆっくり言った。
 「安部周人くん。 好きです。 キスしませんか?」

 その言葉とは裏腹に 愛美は キスしたがっているようには見えなかった。

 抱き寄せ キスをしても 愛美の身体は 強張ったように硬い。

 あの朝 おれの髪に 後ろからキスした愛美の顔だ。

 腕の中に飛び込んできた時に感じた 「やっと つかまえた」という想いは 砕けそうになっている。

 でも あの朝 言われるがままに送り出したから 踏み出すことができなかったから 取り返しのつかないことになってしまったのだ。
 手放してしまったら また 元の木阿弥になってしまう。

 抱きしめる以外に なにをすればいいのだろう。

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