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Kiss Again
第13章 白いパーカー
 その日は 自分のマンションに帰った。
 次の日も 中野のバレエ教室が終わるのを近くのカフェで待ち ふたりで新宿まで出て 街をぶらつき食事をして別れた。 送ってゆくという申し出を 愛美はやんわり断った。

 翌週も 土日は 愛美のバレエ教室が終わるのを待ち その後は食事をして デートもどきの時間を過ごし 愛美を送り届けて別れた。
 愛美は いつも穏やかに笑い 楽しそうにしている。 ただ おれはいつも 一歩近づけば 愛美が一歩退がるような もどかしい感覚を持て余していた。 ぴったりと寄り添えていないようなもどかしさ。 手を握っても 握り返してこないようなもどかしさ。

 逢えなかった時間を埋めていく必要があるのかもしれない。

 「周くん 来週は バレエ教室 お休みなの。 月に4回のレッスンだから 来週の土日はお休み」
 「へぇ・・・ やっと休めるんだ。 たまの休日を 愛美はどうするの?」
 「うーん。 部屋を掃除したり いつもはできない用事をしたり、かな」

 せっかくの休日を取り上げることなんてできないよな。

 「周くんだって いつも土日は中野まで来て お休みなかったでしょう?」

 えっ? お休みだから デート気分で 愛美に逢いにいってたんだけど。

 「周くんは こんな風にお休み過ごして いいの?」

 えっ? えっ? 一番楽しい過ごし方してるんだけど。 なんでそんなこと 心配してくれるの?
 どこかで すれ違ってない?
 それとも 愛美は楽しくなかった?


 愛美が『自由』といったポーズを思い出す。 次は どんなポーズにもなれるから。

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