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Kiss Again
第13章 白いパーカー

 「金曜日 スターダストで待ち合わせしない?
 定時で上がれるかどうかはわからないけど スターダストだったら 愛美も時間を持て余さないだろ?」
 「スターダストには 当分行ってない。 行き方 憶えているかなぁ」

 無理して そんなこと言ってる?
 「それから おれんちに来て 泊まっていくとか・・・」

 ここまで言うのに どれだけかかってんだよ。 高校生か、とか思うけど。

 「周くんち 泊まって いいの?」

 なんで? なにがいけないの? なんで不安そうにそんなこと言うの?
 おれ なにか 不安にさせてる?

 「朝ごはんに フレンチトーストとか おれが作るから」

 愛美が ふわっと 笑った。
 ずっと見たかった 本物の笑顔だ。 道の真ん中だったけど うれしくて抱きしめた。 もう身体が覚えている切なくなるような細さ。 でも まだもどかしい。


 永遠に金曜日がこないような 長い一週間だった。


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