パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第13章 白いパーカー

　愛美は　ちゃんとパジャマまで持って来ていた。
　「何を観るか　決めておいて」
　「周くんは　何が好き？」

　愛美が好き。

　「アクションものとか　青春ものとか？」
　「スターウォーズくらいしか観たことないから　何でもいいよ」
　「そうなの？」

　とにかく　おれは　愛美のこと　よく知らないし。　映画とか　一緒に観れば　もう少し知ることができるかな、と思った。　そして　たまたま大画面のテレビをもらった。　映画観放題のネット契約すれば　いちいちＤＶＤ借りなくてもいいし。　愛美を部屋に誘う理由のひとつにもなる。
　中野のバレエ教室に通うのだって　おれんちからの方が近い。　それなのに　なかなか「泊まっていけば」が　言いだせない。

　バスルームに入ると　愛美は　おれの歯ブラシの隣に　歯ブラシを立てていた。　こんなことが嬉しいとか　ありえない。　愛美といると　高校生にもどってしまう。