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Kiss Again
第13章 白いパーカー
さらりとした髪の中から 可愛い耳が飛び出している。 この髪が緑色だったんだよなぁ。 ちょっと思い出せない。 胸をまさぐる指が 硬くなってきたものに触れる。 なんとなく耳に噛みついてみた。
「あっ・・・」
そのまま耳元で 「結末を知ってる?」
「うん・・・」
「じゃあ 後でおしえて」
「後で? 観ないの?」
「観ながらでもいいけど・・・」 首をゆるく噛みながら 愛美の脚の間に 膝をいれる。 「観なくても いい・・・」
「つまらなかった?」
「愛美の方が いい」
どれだけ こうしたかったか。
「愛美は観ててもいいよ。 キスシーンになったらおしえて。 真似するから」
笑いながら 「キスシーンはないのよ」
「真似できないのなら もう 観ない」
「じゃあ 今度はロマンスものにするから 真似してみせて」
「うまく真似できるように 練習しておく?」
こんな恋人っぽい会話に 飢えていたんだけど。