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Kiss Again
第3章 金曜日
 「もう シャワー浴びてもいいかなぁ」
 「顔色が 大分良くなっているから 大丈夫じゃないか?」

 「あのね、 あのね 周くん 今日も泊めてもらっても いい?」
 そう言われて 自分的には 愛美は今日も泊まっていくものだと思っていたのに気がついた。そっかぁ。ふつーは 帰るんだ。彼女じゃあないんだし。

 「襲わない?」
 「うん。襲わない。指きり する?」

 Tシャツとハーフパンツを出してやり バスタオルも渡す。
 「ありがとう。 彼女でもないのに ごめんね」

 なんて 返事していいのやら。

 愛美のスマホが ピロリン、と鳴った。すぐに手にとり チェックしている。

 ほらぁ また カミソリ愛美ちゃんだよ。
 スマホ 見なければいいのに。

 「愛美 歯ブラシ」
 おれ、愛美が泊まっていくものだと思って コンビニで歯ブラシ 買っておいたんだよな。緑色の髪の毛を くしゃくしゃにした。
 「気分が悪くなったら すぐよべよ」
 聞いてる?

 しばらくすると 水音がしはじめた。
 おれは はしたないことに 愛美のスマホを見たくて仕方がなかったが、さすがに 踏みとどまった。
 また ピロリン、と鳴った。「かい」という名前と画像が出た。彫りの深いイケメンだった。
 てめぇ このやろう。。。 そんな気持ちだった。

 ふっ、と気がつくと 結構な時間 シャワーの音が途切れない。
 「あゆみ、 あゆみ だいじょうぶ!?」
 返事がない。
 「おいっ はいるぞっ」

 愛美は Tシャツとパンティを着たまま バスタブの縁に腰かけ うなだれてシャワーを浴びていた。歯磨きはしたらしい。
 「おいっ あゆみっ だいじょうぶか・・・」
 シャワーは 水だった。

 身体が すっかり冷え切っている。急いで お湯に切り替え 頭からかけてやる。
 「おいっ あゆみっ」
 空洞のような目。ぞっとするほど 暗い目。
 おれは 自分がぬれるのもかまわず 愛美にお湯をかけ続けた。

 もどってこいっ。
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