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Kiss Again
第4章 もつれた糸
シャワーを止めたあと 愛美の身体と髪を 丁寧に洗ってやる。 大事なものは 大切に扱うものだから。
愛美は 別に恥ずかしがる様子もなく されるがままになっている。
「ありがとう。とっても気持ちいい」 笑って言う。
その笑顔にふさわしくありたい、と思っている自分に 照れる・・・かな。
さっきは どうだった?と、聞きたいが なんか聞けない。 それ・・・違うような気がするし。
スマホの ”かい”のイケメン画像が ちらつく。
先に出た愛美のいなくなったバスルームで 身体を洗いながら ひとり反省会。
ひっさしぶり、のせいで 性急だったかもしれない。愛美は 感じていたよな。
相手がおれだって ちゃんとわかってた? もしかして 違う男の名前を呼ばないよう こらえていた?
肩に残る 歯型をみながら考える。 一番気になるのは それだった。
また ”かい”の画像がちらつく。
おれ、らしくないよな。。。
高校生かよ。