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第1章 同級生

　三日後くらいに　岩田に　何度も何度も謝っている仲村愛美をみた。
　「ごめんなさい。気持ちは　とってもうれしいのだけど。本当に　ごめんなさい」

　仲村は　何にも悪くないのに。
　岩田　泣いてるし。
　おれにも「ごめんなさい」と　涙目で言って　走り去った。

　はぁ。。。。
　人を　傷つけずに生きていくことなんて　できないのだろうな。

　それからも　廊下なんかで　岩田とすれ違ったりすると　仲村愛美は　身体を小さくして　頭を下げた。

　仲村は　何にも悪くないのに。

　でも　このことは　岩田の人生には　すごく大きな転機になった。
　岩田は　がむしゃらに勉強して　見事、第一志望の国立大に合格した。

　「愛美ちゃん　おれのこと　見直してくれるかなぁ・・・」

　岩田　お前　イタすぎ。

　その岩田が　今の愛美を見たら　なんて言うだろうか。