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Kiss Again
第7章 横浜にて

 コンビニで荷物を預ける愛美を見ながら 住所は知っていたんだ、とか 車で待ちながら考える。 今は 建物で検索 すれば スマホで住所なんてすぐわかるか。。。
 なんか落ち着かない。
 ここまできても 愛美の心が揺れているようで 苛立ったりする。

 車に戻ってきた愛美は ブラックのアイスコーヒーとカフェラテを持っている。

 「終わりました」

 もっと清々した 顔しろよっ
 寂しげな愛美の横顔を見ながら 思う。

 「どこ 行く?」 エンジンをかけながら聞くと
 「横浜は?」
 ナビを起動させながら 時間を確認する。暗くなる前には 着けそうだ。 「横浜の どこ?」
 「外人墓地とか 『港のみえる丘公園』とか。周くんは?」

 「赤レンガ倉庫、とか まだ行ったことないな」
 「海が みえるね」

 愛美が こんなにも寂しそうでなければ デートだと勘違いしそうな会話なんだけど。 ナビに 外人墓地と打ち込み ながら考える。

 このタイミングで 愛美の膝の上のスマホが鳴る。

 『かい』の顔が出る。

 首筋のあたりが熱くなり おれはスマホをとった。 着拒にした後 愛美の膝の上に落とした。
  怒りで 思わずやってしまったことに 彼氏でもないのに、と 唇をかんだ。

 しばらく スマホをみていた愛美が
 「周、く、ん、 ありがとう」 泣いている。


 今日中に また笑顔にしてやる、と決め 車を出した。


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