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Kiss Again
第7章 横浜にて
公園を出ると 秋色に変わり始めた銀杏並木がある。ぶらぶら歩いていくと 露店のひとつに山盛りになったぬいぐ るみが売られていた。
偽物のキャラクターグッズだろう。
「あっ 岩田くんだ」
「えっ? 岩田?」
ブルーのぬいぐるみを持ち上げ
「ほら。 似てない?」
「そうかぁ?」
「このこだけみたら わかんないけど 『モンスターズインク』を観たら きっと思うよ、似てるって」
「あのね あのとき 岩田くんからもらった手紙」
「うん。おれが届けたやつ?」
「あれね まぐわいの詞だった」
「え・・・ まぐわい? え・・・? セックスのこと?」
「この前のまぐわいが とってもよかったから 今度も 一晩中まぐわいましょう、って意味の詞だった」
愛美は 普通に話しているけど おれは おかしくておかしくて 身をよじって笑った。 だから 理系のくせして なん で万葉集なんだよ。
おれの笑いにつられて 愛美も 少し笑った。
「あいつ めっちゃくちゃ 頭いいのに なんでだよぉ それ」
恋は 人を 狂わせる。
偽物のキャラクターグッズだろう。
「あっ 岩田くんだ」
「えっ? 岩田?」
ブルーのぬいぐるみを持ち上げ
「ほら。 似てない?」
「そうかぁ?」
「このこだけみたら わかんないけど 『モンスターズインク』を観たら きっと思うよ、似てるって」
「あのね あのとき 岩田くんからもらった手紙」
「うん。おれが届けたやつ?」
「あれね まぐわいの詞だった」
「え・・・ まぐわい? え・・・? セックスのこと?」
「この前のまぐわいが とってもよかったから 今度も 一晩中まぐわいましょう、って意味の詞だった」
愛美は 普通に話しているけど おれは おかしくておかしくて 身をよじって笑った。 だから 理系のくせして なん で万葉集なんだよ。
おれの笑いにつられて 愛美も 少し笑った。
「あいつ めっちゃくちゃ 頭いいのに なんでだよぉ それ」
恋は 人を 狂わせる。