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Kiss Again
第8章 夜の時間
 「音楽に合わせて 踊るんでしょう? ほかには?」



 「よろこび、だったら」

 両腕を 胸の前でクロスさせ 手のひらを チューリップが咲きほころびるように優雅に反り返させる。指先まで 想いが込められているのがわかる。顎が やや上向きになり 伸びたうなじが美しい。



 「これは かなしみ」

 両腕はクロスさせたまま 手のひらを内側に向け 顔をうつむかせる。目は閉じられている。

 

 「失望」

 両肩を少し上げ 手のひらの中に顔を埋めかける。



 ぴったりとしたTシャツのせいで 肩から腕のしなやかさが 艶めかしい。



 「じゃあ 今の気持ちを 表現してみせて」



 胸の前でクロスさせたままの両腕が肩と一緒に上がり 手のひらを上向きにして ゆっくり指を広げた。唇がこころもち開いて 恍惚とした表情をしてみせる。



 愛美の動きに すっかり魅せられて



 「いかないで、は?」 なぜ そんなことを言ったのか。



 クロスさせていた片方の手をいっぱいまで伸ばし 眉を寄せた顔をそちらに向けながらうつむかせ 手のひらで何かを掴もうとするかのように 指を少し曲げた。

 切なくなる動きだ。
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