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蒼い月光
第5章 くのいち修行
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腹の虫が治まらないのはウズメであった。
このときばかりは一人の女として、
朱理に嫉妬していた。
「イヤでございます!
あなたさまはウズメだけのものでございます!」
そう言うと、誰にも渡すものかと
疾風の股間に顔を埋めて、
褌からへのこを引っ張り出し口に含んだ。
「お、おい。ウズメ!」
寝息を立てているとはいえ、
先ほど眠りに落ちたばかりなのだ。
眠りも浅かろう、
気づかれて夫婦の営みを見られるのはマズい。
お構いなしにウズメは尺八を始めた。
気づかれてもいい。
母と父はこんなにも愛し合っているのだと
見せつけたかった。
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