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蒼い月光
第6章 くのいちの関門、初枕

だが、一向に勃起の兆しを見せなかった。

「皮肉なものよのう…
こんなときにインポの病がでるとは…」

あきらめないでくださいませ、
朱理を…私を女にしてくださいませ。

朱里は夢中で男のグニャリとしたモノを
口に含んだ。

しかし、いくらしゃぶっても
勃起する気配がなかった。

「すまぬのぅ…
生娘のお前にここまでさせておきながら…」



朱里は、枕元に飛び退き、
そこに置いてあった忍刀を手にした。

「な、なにをする!」

血相を変えた男に向かって
人差し指を立てて口元に近付けた。

『静かに‥‥』

声にならぬ声で言うと
男は読唇術でその言葉を聞き取った。

『忍刀は忍びにとって、
自身の分身にてございます。
どうか、この鞘で
私の乙女を散らしてくださいませ』

朱里は刀を男に突きつけた。

「よいのか?それでよいのか?」

問いかけに朱里は力強く頷いた。

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