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離島性体験 〜M男君〜
第2章 1986年に5月に起きた悲劇
「卓郎、こっち、近くに。こっちだって」

「先生!!ちょっとッ」

卓郎はやってはいけないという思いから抵抗すると先生は卓郎の顔を胸に押し付けた。

卓郎が思い出すあの夜。先生の胸で泣いた夜とは明らかに違う感触があった、、、柔らかく暖かい、懐かしく思い出す感触。肌が服一枚で隠れているだけの胸の感触に卓郎は埋もれた。

「明代。そう呼んでよ。私のこと嫌い?卓郎は・・・ヒッ、ちょっとしゃくりが止まらないよォ」

緊張が高まって声と体が震えていた。

「そッそうじゃなくてッそのッ、あの?先生?酔ってる?酔ってるからこんなことするですか?」

先生は顔を真顔にして卓郎の目を直視していた。

「次、先生って呼んだら殴るよ。明代っ呼んでよ。そして私は酔ってなんかない。少しアルコールの力を借りてるだけ」

明代はしっかりとした声で卓郎に伝えていた。その意味に卓郎が気がつかない。

「呼んで。明代って呼んで」

その甘えた声に誘惑と臆病が隠れていた。うつむき顔の明代に卓郎は震えた小さく細い、恥ずかしそうに呼んだ。

「明代さん」

「聞こえない。もう一回」

「明代さん」

「よし。絶対、そう呼んでよ。ねぇ卓郎、イヤなの?」

心配しそうに誘う明代の声に卓郎は反射的に首だけを降った。

「そう、、、怖がらなくていいよ。あの日みたいに私の胸の中にいて欲しい、来てよ。」

来てよ。がやけに卓郎の脳の中に焼きついた。その声に誘われて明代の胸の中に顔を埋めた。

恥じらいがなくなり明代の胸に懐かしさと愛情を感じて温もりに浸った。

「卓郎、温かい?」

「はい。温かいです。先生の、あっ明代さんの胸温かい」

「ギリギリセーフにしてあげる。次は罰ゲームね」

その罰ゲームは卓郎の羞恥心のハードル下げていった。
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