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離島性体験 〜M男君〜
第2章 1986年に5月に起きた悲劇
「あ、明代さん。僕・・」

「しゃべらなくていいよ。腕を回して私の服の中に入れて私を抱きしめてほしい。」

動かない卓郎に明代は言葉で煽る。

「卓郎は嫌なの?」

明代はその言葉とは裏腹に卓郎に決定権を与えていた。決死の覚悟で卓郎は一言出そうとした時に明代はまた卓郎にキスをしてしまった。

「早くして」

明代のかすれた声に恥じらいと甘味が混ざった。その時、卓郎は明代の表情も見れなかった。

そして空気と明代の声が卓郎の腕を動かした。ゆっくりと飛ぶ枯れ葉のように卓郎の指は震えながら明代の背中を滑らせた。

歯がきしむ音がして明代が甘い香りの吐息を卓郎の髪の毛にかけてしまった。

「先生?」

卓郎は呼んでしまった。

「卓郎、罰ゲーム。明代って呼び捨てしてキスしてほしい。いい?」

卓郎の頭の中は、罰ゲームならって思いの方が強くなってしまい羞恥心がきえていた。

卓郎は「いい?」って聞いてる声にやっぱり先生って目線は消えない。だから「はい」って答えてしまっていた。

卓郎はみつめあうと先生と心で強く呼んでしまう。

「卓郎 早く。」

言葉の間に卓郎の喉には何度も唾液が通る。勇気を振り絞り卓郎は唇を尖らせ近くに、近くにって焦る気持ちとは裏腹になかなか届かないことに焦っていた。

「卓郎、可愛いね。」

目を開けると明代は卓郎を見つめていた。

「卓郎、あの日からずっと見てた。あなたが泣いてたあの日からあなたのことずっと見てたよ。」

「先生?あれ?罰ゲームってこれですか?恥ずかしい」

「君は・・・・・また罰ゲームだね」

「あっ明代さん、僕はッ」

明代は卓郎の唇を人差し指で止めた。

「静かにして、声が大きいよ。聞こえちゃう」

明代は少し笑った。生徒には見たことのない女性の危なげなスリルを思わせる表情で卓郎を見て笑みをうかべる。

「次の罰ゲーム、ズボン脱いでほしい。いい?」

その声に甘味が混ざる、卓郎は自分で脱ごうと明代の背中から指を剥がした。

「ダメ!!離さないで。脱がせるから」

卓郎の脳はまたフリーズした。
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