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Kiss Again and Again
第12章 旅愁


 少し身体を離し
 「樹さんって、ね なんか 透明」

 両方の親指と人指し指で四角を作る。 
 「こうやって ここを見ても」 顔から 四角を移動させる。 「ここを見ても」 また胸の辺りに移動させて 「全部 透明。 向こうが透けて見えるの。 そんなの だめよね。 そんなの 怖いでしょう?」
 「僕が 手の内を 全部見せている、ってこと?」
 「うーーーん・・・ それとも違うけど・・・ うまく伝えられない」

 でも この大人の男には わかったみたい。 わたしが不安でいること。 信じることを怖がっていること。 信じたがっていること。 裏切られるのが怖いこと。 そして 一番怖いのは わかってもらえること。



 向こうばかり見えて 樹さんは 見えない。

 惹かれているのに 樹さんの実態が 見えない。



 「ここにいる」

 引き寄せて キスしてくれる。

 このキスは好きだけど やっぱり樹さんは 透明のまま。



 「あゆちゃんこそ こうして抱きしめても どこにいるのかわからない」



 そう?

 じゃあ なにから始めるの?
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